年齢を重ねると、10代~20代に比べて、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの分泌量が低下し、髪に少しずつ変化が…。
代表的なものは“髪の毛のサイクル”…髪が生まれるのは、毛穴の奥にある「毛球部」。ここにある“毛母細胞”の分裂によって生まれた髪は、わき上がるように生まれ出る髪に押されてどんどんと伸び続けます。
この期間は、2~6年。これを「成長期」といいます。加齢によってエストロゲンの分泌量が低下すると、例え成長期の髪であっても、細く柔らかく、力強さに欠けるものとなっていきます。
2年~6年かけて成長した髪は「退行期」に入ります。退行期を経た髪は、最後の「休止期」に入ります。細胞の分裂がストップしますから、髪が3~4カ月をかけて次々と抜け落ち、次のヘアサイクルの開始に備えます。
加齢に伴い、だんだんとこの休止期の段階が長くなっていき、毛穴が使われず髪が生えない時期が長くなるのです。
髪にはサイクルがあるので、1日80本~100本程度の抜け毛は正常なことなのです。
また、季節の変わり目、特に秋口は、夏の強い紫外線などの影響もあり、抜け毛が増えるのは自然なことです。頭皮の下では、新しい毛が準備され、伸び始めようと待機しているのです。